歌川広重『御油(旅人留女)』を特別価格で販売致します【アート静美洞】 | ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ▲戻る トップページ > 木版画 > 歌川広重 | ||||||||||||||||||||
|
歌川広重『御油(旅人留女)』 |
|
|
|
|
36・御油(旅人留女)
吉田から10.4里で御油の宿に入る。広重は、この宿場の夕暮時を描いている。画題は「旅人留女」で、そこか旅篭屋をと、さしかかった旅人を宿の女が強引に自分のところに引きとめ、引きずり込もうとしているユーモラスな一情景である。一九の「膝栗毛」にも、「はや夜に入りて両側より出くる留め女、いづれも面をかぶりたる如くぬり立てるが袖をひいてうるさければ・・・」とある。絵も旅人が二人、弥次郎平喜多八を想定した絵かもしれない。広重は、「膝栗毛」からヒントを得ている図をかなり描いている。このタックルのさまは写実で人物の表情もよく出ている。旅篭屋の中では、すでに泊まりをきめた旅の侍が、媼のすすめるタライで足をすすいでいる。この侍を引き入れた女であろう、頬杖をついてタックル中の留女の次の成果を見守っているのも面白い。飯盛女が一人、これもタックルを見守っている。宿場の夕暮時の風趣満点で留女の喧しい声が聞こえているようである。 この絵で注目されることは、絵の中に、版元・彫師・摺師・絵師の名を書き入れてあることである。旅篭屋の店先に掛けられている定連の講中札に右から「東海道続画」「彫工治郎平?」「摺師平兵衛」「一立斎図」と記され、円形の中に「竹之内板」とある。画中に絵師・版元などの名を趣向して入れることは浮世絵版画には度々見受けるが、摺師・彫師の名まで入れることはあまりない。この大シリーズのスタッフをここで公表することは、絵師・版元ともにこの作品に力を入れていることを示していたいと見ていい。 |
| [ HeRO Skin Ver 0.12 ] |
