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歌川広重『府中(安部川)』

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技法(種別)  
木版画 
外寸サイズ
44×37cm
内寸・その他サイズ
30×19cm

[補足説明]
新品 額付 用紙:越前生漉奉書・手摺り 復刻版
 
店頭価格 15,750円(税込)
販売価格 8,400円(税込)

[作品のお問い合わせ]
20・府中(安部川)
 今の静岡市である。江尻から九粁。古は阿倍の市といい、江戸時代になって駿府と改められた。徳川家康はこの地に城を築かせて晩年を送っている。また、近く久能山には家康の廟があるなど、徳川家にはゆかりの地であっただけに、特殊な城下町として繁栄していた。西に安倍川が流れ、広重はその安倍川の川渡しのさまを描いている。画題も「安倍川」とある。広重は「江尻」で純然たる風景画を描いたが、ここでは人間の生活を描いている。人の肩で、蓮台で川を渡る渡河風俗がこの絵の焦点であり、絵も写真も近いと思われ、旅情の実感も豊かである。この人間図に対し、風景画の要素、正面の賤機山は霞で区切って二つの世界を暗示しているかに見えるのも、広重の画境と見ていいであろう。広重は川渡しの有様を、「小田原」「島田」「金谷」でも描いているが、この府中の図も最もその風俗をはっきりと伝えている点で一つの風俗資料ともなる。

 阿倍川川畔にある、名物あべ川餅の店は有名で、広重は「行書東海道」でこの店先きを描いているが、この店は今に残っている。





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