歌川広重『蒲原(夜の雪)』を特別価格で販売致します【アート静美洞】 | ||||||||||||||||||||
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歌川広重『蒲原(夜の雪)』 |
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16・蒲原(夜の雪)
吉原から富士川を船渡しで越し、小池村をすぎて十一.三粁、蒲原へ入る。この図は画題を「夜の雪」としている。森々と降る雪の中に、人家も遠山に埋れ、眠っている。深く積もった道を三人の町の人がふんでいく。静かな雪の夜に、雪を踏む音がかすかに聞こえる思いがする。保栄堂東海道中第一の傑作であり、広重の全作品中、雪景では最もすぐれた作となっている。 説をなす人は、この辺には雪は少なく、またこの絵に該当する場所は蒲原にはないという。しかし、広重は、どの図にあってもピタリとあてはまる写実さはない。絵師としての創造性はそれでもよい。しかも広重は東海道五十三次を描く場合、春夏秋冬の四季、雨・雪・月・風・霧などの自然現象、そして朝・昼・夜の一日の変化を各図に趣向して全体に変化を与え、興趣を盛り込むことを考えている。東海道筋には雪は少ない。たまたま蒲原を雪景として描くことにしたのであろう。実景にとらわれずに、発想にままに描いたからこそ、この傑作が出来たのであろう。私達はこの絵で、蒲原という土地にこだわらず、広重の夜の雪景色を鑑賞すればよい。 この図には異版がある。空の上部を濃い墨色とし、下へ下るに従って鼠色のものを初版として、反対に上部を鼠色とし、人家の屋根のところの空を濃い墨色にしたものを異版としているが、これはボカシの相違だけで異版とはいえないように思う。実感としては後者の方がむしろ効果があるようにさえ思える。 |
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