天野和敏『さくらの香り』を特別価格で販売【アート静美洞】

●こびとの森

次のお休みの日には
どんな楽しいことが待っているのだろうかと
わくわくすることを忘れてしまった時のお姫さまへ

「桜を楽しむ」

お姫さま、いかがお過ごしでしょう。
今年の春には天のお父様からの花の贈り物をお受け取りいただいたでしょうか。

とうにご存知かと思いますが、春には、たくさんの花が咲きます。
気温が上がると一気に野の花々が咲き出すのです。
美しい花の背後に、我が子を喜ばそうとなさる天のお父様の姿を見い出して差し上げなければなりません。差出人と受取人がわかってこそ、その贈り物に心を見い出すことができるのでございます。

お姫さま、春に咲く花の中でも人々が特に好む花の一つに桜がございます。
桜は一本の木に多くの花を咲かせます。それらの花を近くで見ても楽しめますし、遠くから眺めても楽しめます。

私の場合を申し上げますと、桜の咲く季節には、いつも桜の木が、街のあちらこちらに植えられた地を訪ねることにしております。桜の花そのものの美しさも見事ですが、周囲の自然との調和や桜の花が似合う雰囲気を持った建物や街との競演は言葉にできない感動がございます。古くからある建物の、何十人分もの寝床を準備できるような広い部屋の床に寝そべり、じーっと桜の花を見つめます。春の風の心地良さは格別です。お茶とお菓子を運んで下さる方がいらっしゃる他は、本当に静かです。毛布を一枚お借りして桜の花と庭を眺めながら眠ります。

また、私は桜を楽しむ為にいろいろな場所を歩きます。美しいのは咲いている桜だけではございません。川の水を流れ行く桜。庭の水たまりに浮かんだ桜。地面を埋め尽くす桜。風が吹いて舞い散る桜。深い谷底へ向かってヒラヒラと長い時間をかけて散っていく桜。散った花びらが、時の流れの中で姿を消していく様からも天の父の創造の技を感じます。

ところで、お姫さま、桜の花に限らず、花というものを眺めたからといって腹が満たされるわけではございません。しかし、一旦、花の美しさを実感しますと何度も見たいという思いが湧いてくるのでございます。そこには天のお父様の想いが込められていることが感じられるからではないでしょうか。

お姫さま、桜の花が、どのような場所に咲いていたなら、より美しいのか、人が喜ぶのかを考え、工夫なさって下さい。そしてお姫さまの暮らす地も、今より、もっと美しい桜を楽しめる場所になさって下さい。

■ 天野和敏（あまの・かずとし）■
1969年　9月27日、静岡県藤枝市に生まれる。
1987年　洋画研究所に通い、本格的に絵を習い始める。
1990年　日本デザイナー学院（東京）卒業。
1995年　アトリエ・サン・クルーにて初個展。
1996年　由美画廊にて個展。
1998年　GALLERY 55を開廊する。
2001年　静岡グランシップ「アートフェスティバル静岡」に出店。
2002年　「ART　PARADISE」発行開始。

2003年　「GALLERY 55」の名称を「天和美術館」に変更する。
　　　天和美術館第一回常設展開催。
2004年　天和美術館をホームページ上での運営に切り換える。
2005年　芸術世紀フェスティバル2005に「ねずみ」を出品、優秀賞を受賞する。

　『こびとの森』とは
「こびとの森」とは、天野和敏がその妻と二人で創作している物語です。
「こびとの森」には天上の世界からやってきた幼い天使のこびとちゃんたちが登場します。
天使たちの姿は人の目には見えませんが、神様の願いを受けて、いつも私たち人間が幸せになる方向へと
導くお手伝いをしているのです。

天野和敏『さくらの香り』を特別価格で販売致します【アート静美洞】