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歌川広重『岡部(宇津之山)』

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画像2   
技法(種別)  
木版画 
額装サイズ
44×37cm
絵サイズ
30×19cm
新品 額付 用紙:越前生漉奉書・手摺り 復刻版
 
店頭価格 15,750円(税込)
販売価格 8,400円(税込)

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22・岡部(宇津之山)
 鞠子のつぎが八粁で岡部宿であるが、この宿に入る手前に宇津の山、宇津谷峠があり、画題も「宇津之山」である。ここも東海道の難所の一つである。絵は両方から迫る山の間の峠道を描いている。道に沿って水音高く渓流があり、右手の山の杉木立が山の深さを描いている。道に沿って水を上から樵夫が粗朶を担って下りてくる。下から旅の行商人と山の女が登っていく。

 鞠子の絵は早春であったが、この絵は初秋であろうか。渓流に差出た立木の葉は早や紅葉している。しかし山肌はまだ青い。この左右の青さの部分があまりにも多すぎる恨みがある。広重はそこに、この絵の画調をおいたのかもしれないが、あまりにも働きがなさすぎる感じがする。この峠の寂しさは伊勢物語にも記されているし、河竹黙阿弥は、この峠の文弥殺しを描いて、怪談劇「蔦紅葉宇都谷峠」を書いている。

 この保栄堂版東海道は、保栄堂が微力であったため、当時一流の版元仙鶴堂鶴屋喜右衛門と合版で出版した。発売すると大変な人気を呼び、途中から保栄堂独力で出版した。したがって日本橋・品川・川崎・保土ヶ谷・戸塚・平塚・興津・鞠子・藤枝・日坂・袋井の十一図は保栄堂と仙鶴堂ととも印となっている。ところが、この「岡部」だけは仙鶴堂の単印である。なお、日本橋から袋井までの上揚の宿場の絵以外は保栄堂の単印であるが、これは発売が順に行われたわけでなく、描けた図から発売したからである。





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