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歌川広重『三島(朝霧)』

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画像2   
技法(種別)  
木版画 
額装サイズ
44×37cm
絵サイズ
30×19cm
新品 額付 用紙:越前生漉奉書・手摺り 復刻版
 
店頭価格 15,750円(税込)
販売価格 8,400円(税込)

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12・三島(朝霧)
 箱根から、十五.一粁下った宿場が三島でsる。ここから岐れて天城越えをして伊豆下田をへ至る下田街道が発しているが、東海道と下田街道との分岐点に三島神社がある。この絵はその三島神社の鳥居前、早や立ちの旅人を描いて五十五枚中の準役物といわれる佳作である。廻し合羽にくるまるようにしている馬上の旅人は、まだねむ気が残っているのか、あるいは朝寒か笠の下にうつ向いている。駕篭の旅人も腕を組んでいる。薦にくるまった旅人も見える。そしてこれらの旅人とは反対に街道を下る荷を担いだ旅商人の姿。この一群の旅人に焦点を合わせ、他は一切、背景の神社の鳥居も町並みも、すべて藍と鼠の朝霧の中に模糊としてかすんでいる描写の技巧は、木版画独特のボカシの技術を活用して成功している。ことに、霧の中に遠く影が消えようとしている笠に杖の人と二人の人影はまことに旅愁を思わせる広重の絵の特徴であるセンチメンタルな気分を見せている。画題は「朝霧」とある。

 三島神社は、四国伊予の三島明神の分祀されたもので、治承四年八月十七日、神社の神事に際し伊豆へ流されていた源頼朝がこの神社に祈願ををこめて旗挙げをした。そのために鎌倉幕府の異常な崇敬をうけていたという。伊豆の一宮である。箱根の峠を越えた人、また越える人の宿泊地として繁栄を見せた宿場で、三島女郎衆によっても知られている。富士山の白雪がとけて流れて、この三島女郎の化粧水となる、その俚謡もあるくらいで、町には清冽な水が流れている。





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